今年の3月よりサービスが開始された「メルカリモバイル」。皆さんはご存じでしょうか?
フリマアプリ最大手であるメルカリが、MVNO事業に参入したことで話題になりました。
そこで今回はメルカリモバイルのメリット・デメリットについて解説していこうと思います。
メルカリサービス信者以外にメリットなし
結論から言ってしまうと、メルカリが提供するサービスをヘビーユーズしているユーザー以外には、メリットがないというのが私の持論です。
以下にその理由について解説していきます。
基本料金プランの時点でちょい割高
公式サイトによると、料金プランは2つのみ。
低用量プランは2GBで月額990円、高容量プランは20GBで月額2390円となっており、1GB追加ごとに550円がかかります。(料金は全て税込み)

参考までに他の格安SIMの価格帯と比較してみましょう。
税込み料金 | 日本通信 | IIJmio | AEONmobile | mineo | HISmobile |
低用量 | 2GB 550円 | 2GB 850円 | 3GB 1078円 | 5GB 1518円 | 3GB 770円 |
高容量 | 20GB 1390円 | 25GB 2000円 | 20GB 1950円 | 20GB 2178円 | 20GB 2090円 |
どうでしょう?低用量プラン・高容量プラン共に1GB当たりの料金は、他の格安SIMに全て負けてしまっていますね。
特に日本通信の料金に至っては勝負にすらなっていませんね。
通信料単体で見たら、メルカリモバイルに切り替えるメリットは無いと言えるでしょう。
一方で大手3キャリアの通信料と比較すれば安いことは事実です。ですが格安SIMを検討している人は通信料の削減が目的です。そこで他の格安SIMと比較して割高なメルカリモバイルを、敢えて選択する理由は無いでしょう。
支払方法が現時点でメルカードかメルペイのあと払いのみ
個人的には通信料よりもこちらの方がデメリットとして大きいかと思いました。
基本的にMNO(自社で回線を持つ会社)・MVNO(回線を間借りする会社:格安通信会社のこと)問わず、特定の支払い方法に優遇はあるものの、銀行振り込みやクレジットカード決済といった支払方法に対応しています。
しかしこのメルカリモバイルは順次対応予定としているものの、現時点ではメルカードかメルペイのあと払いにしか対応していないのです。
目的は自社サービスを利用しているユーザーを囲い込むためでしょうが、それを考慮してもそれはどうなの?と個人的に思いました。
しかもメルカード契約者はメルカード、非契約者はメルペイあと払いが自動的に反映されるため、支払い方法を変更することが出来ないようです。


少なくとも私は通信料の支払いで特定の支払い方法を強制されるのは初めて見ましたね…
口座振替など特定の支払い方法で払いたいユーザーは端から対象外であるため、注意が必要です。
契約事務手数料がかかる
メルカリモバイルを契約するには契約事務手数料として、3300円(税込み)がかかります。
基本的に格安SIMは初回の契約時に事務手数料を取る会社が多いので、それ自体は特に問題はなく、価格も平均的です。
ただ一部の格安SIMは価格.comやポイ活サイトを経由することで手数料が安くなったり、ポイントバックを受けることが出来ます。
今のところメルカリモバイルはこういったキャンペーンをやっていないみたいなので、今乗り換えるメリットは無いと言えるでしょう。


ギガの有効期限は当月末まで
メルカリモバイルの最大のウリである「ギガ売買」ですが、出品するギガは当月末で期限が切れてしまいます。そのため出品するギガは当月末までに売り切らなければいけません。
とはいえ月末は余った人がギガを出品する可能性が高いため、需要に対する供給がオーバーし、売れずに残るリスクがあります。
また一度出品したギガ数は変更できないため、変更するには一度出品をキャンセルする必要があるとのことです。
個人的にはギガ出品がウリなのに、こういったところでユーザーの手間がかかるのはいかがなものかと思いますが。
メルカリモバイルのメリット
ここまでメルカリモバイルのデメリットばかり説明してきましたが、もちろんメリットもあります。
ギガを売買できる
さすがにウリにしているだけのことはあり、mineoのパケットシェア(繰り越したデータを共有するサービス)やイオンモバイルのシェアプラン(家族内でギガを共有する)とも異なるメルカリならではの機能だと思います。
余った時は売り、足りないときには買うというスタイルは、特に月々のデータ使用量が安定しない人にとっては大きなメリットになると思います。
フリマアプリの基礎を学べる
これはメリットではないかもしれませんが、このギガの売買を通してフリマアプリの基礎を学べるのではないかと考えています。
購入者がどのようなものを求めているかを探るスキルが身につくので、フリマサイトで出品する際の価格設定に役立つと思います。
メルカリモバイルである必要はない
正直メリットよりもデメリットの方が大きすぎるので、現状メルカリモバイルに変える旨味は無いと感じました。
確かにギガを売買できるという機能は面白いですが、昼間の通信速度が極端に遅いというデメリットはありつつも圧倒的に安い日本通信SIMや、従量制を採用している楽天モバイルを使用したほうがトータルのリターンは良いと思いました。
もしメルカリモバイルが気になった方は、以下の公式サイトに詳細が載っています。
この記事が参考になれば嬉しいです。
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