今年に入ってから、大手キャリアの値上げが相次いでいることは記憶に新しいでしょう。7月18日に今まで沈黙を保っていたソフトバンクが遂に値上げを発表し、大手3キャリアが全て値上げした形になります。

物価高の影響もあり、固定費削減のために格安SIMを検討している人もいるかと思います。
そこで今回は大手キャリアのKDDIが運営するネット限定プランのpovoについて、1年使って感じたメリット・デメリットについて述べていきます。
povoを検討している人に参考になる記事ですので、是非最後までご覧ください。
サブ回線としては◎、メイン回線としては微妙
まず結論から言ってしまうと、povoはサブ回線としてはベストだと思うのですが、メイン回線としては微妙であると感じました。
povoのメリット・デメリットについて解説する前に、そもそもpovoとは何ぞや?という人向けに解説していきます。
povoについて
povoとは冒頭でも触れたとおり、大手キャリアであるKDDI(かつての第二電電が民営化した企業)が運営するオンライン限定の格安プランです。
他のキャリアで例えるなら、ソフトバンクのLINEMOやドコモのahamoといった立ち位置になります。
オンライン限定プランであるため、au(KDDI)の代理店では契約できません。そのため代理店に行っても対応してもらえません。
そもそも今のご時世に代理店で契約すると不要なオプションを執拗につけようとするので、通信費を削減したい人は絶対に行かないようにしましょう。(なぜ店頭の代理店がダメなのかについては後日記事を書く予定です。)

povoの特徴としては、通常の定額制(1か月の通信上限が固定)や従量課金制(通信の使用量に応じて請求額が変化する)ではなく、トッピング形式を採用しています。
トッピング形式とは、ユーザーが通信料とその利用期間を指定してマッチしたプランを購入するという手法です。
そのためpovoは月額ではなくデータ通信量を都度購入するシステムを採用しています。
povoの基本的な機能を踏まえたうえで、メリット・デメリットについて解説していきます。
povoのメリット
条件付きで基本利用料が無料
povoの最大の特徴として、条件付きで基本使用料が無料であるという点です。これは他の格安SIM、大手キャリアにはない大きなメリットと言えるでしょう。
但し通信速度は128kbps(LINEのチャットやテキストベースのサイト閲覧が辛うじてできる程度)と、一般的な通信制限後の速度と同レベルであるので、気休め程度に考えておきましょう。

速度制限がかけられない
格安SIMは大手キャリアの回線を利用する特性上、昼間や通勤・通学ラッシュ時など回線が混みやすい時間帯は通信速度が壊滅的なレベルで遅くなります。
一方povoはKDDIが運営しているため、上記の時間帯でも大手キャリアの通信速度で通信が可能です。
通信費を抑えたいけど、通信速度が遅くなるのは避けたいという方には向いているでしょう。
通信量の調節が可能
通常は通信費の支払いは月額制が基本ですが、povoは都度購入するため自分に合った通信量の選択が可能です。
またトッピングについてもある程度細かな調整が可能であるため、月末の通信量の調整といった局面に対しても融通が利くのが特徴です。

コラボトッピングが存在する
その時によって不定期ではありますが、ローソンやスシローといったその店舗限定で使用できる商品券とデータ量がセットになったトッピングが時々登場します。
基本的に付属するデータ容量は少ないですが、コラボした店舗をよく利用する方は少しだけお得感を感じるかもしれません。

契約事務手数料が無料
povoはahamoやLINEMOと同じく契約事務手数料が無料です。
格安SIMは契約事務手数料を取ることが多いので、ここは大手キャリアのオンライン限定プランならではと言えるでしょう。
但し1年以内に累計5回線以上契約した場合、6回線以上は契約事務手数料が取られるようになりますので、注意が必要です。

povoのデメリット
半年トッピング購入しないと自動解約
先ほど条件付きで基本使用料が無料であるとお話ししましたが、その条件とは180日に1回は必ずトッピング購入が必要であることです。
トッピングの種類は問われませんが180日以内にトッピングを購入しないと、継続購入の意思が無いとみなされ自動で解約されてしまいます。
そのためサブ回線として開設する場合、維持費としては格安ではありますが、約半年に一回は数百円分のコストがかかります。
30日トッピングが微妙
これは特にデメリットというわけではありませんが、30日トッピングという部類があります。要は1か月分の通信費というわけなのですが、自分的にはこれが曲者であると感じました。
ご存じの通り1年は365日、つまり5日分余るわけです。残りの5日分は追加で支払う必要があるわけです。調整がいろいろ面倒くさいですね。
またトッピングは通信量を使い切ると再度トッピングを購入する必要があるので、上記の計算が狂うことになります。
計算が面倒くさいという方は、365日プランを元旦に購入するのが合理的かと思います。
オンライン専用プランである
先ほども説明した通り、povoはオンライン専用プランとなっています。そのため契約から解約に至るまで、すべて自分で行う必要があります。また電話での対応も行っていないため、問い合わせはチャットのみとなっています。
今まで自分で通信の契約を行ったことが無い人にとっては、少し難しいかもしれません。
ただ公式サイトに記載されている内容に従っていけば、基本的には問題なく対応できる範囲内だと個人的に思いますので、自分でやったことが無い人でも挑戦してみてはいかがでしょうか?
通信費の削減においてpovoは有力な選択肢
私は楽天経済圏を利用している関係上、メインを楽天モバイル、サブ回線にpovoと家族割引維持用のirumoを契約しています。
冒頭にメイン回線としての採用は微妙としていましたが、あくまで楽天モバイルと比較した場合での評価であるため、楽天モバイルがもし無ければ、メイン回線にpovoを採用していたと思います。
個人的にはpovoはそれぐらいのメリットがあるSIMであるので、通信料の削減を検討している方はpovoを選択肢の一つとして考えることをオススメします。
この記事が参考になれば嬉しいです。
開通までの流れはこちら

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