皆さんはショート動画を見ているでしょうか?
近年は10代を中心としてYouTube Shorts、TikTok、InstagramといったSNSプラットフォームで急速に拡大しています。
その影響もあり、企業や先日行われた参議院議員選挙においてもショート動画を活用して広報や広告を出すケースが増えてきています。
なぜショート動画が流行るようになったのか、私見ではありますが考察していこうと思います。
ショート動画は情報過多時代の1つの答え
インターネットの普及から端を発した第四次産業革命によって、情報の伝達スピードは飛躍的に向上しました。
今となっては世界の裏側で起こっている出来事ですら、ものの数分で把握できるようになりました。
そんなインターネット社会になったことで情報はたちまち氾濫し、人間が処理できる情報量を完全にオーバーするようになりました。

そんな中で出てきたのがショート動画です。
ショート動画とは?
ショート動画は一般的に10秒~30秒前後、長くても90秒程度の短い動画のことを指します。
短時間で動画の内容を詰め込むために非常に凝縮されており、視聴者の目を引くようなサムネイルといった視覚的な楽しませるものが多い印象です。
例としてランキング紹介やレシピ紹介、ニュース解説などがあります。
例えばこんなの↓
ショート動画が普及し始めたのは、主にスマホの保有率の拡大と、TikTokのサービス開始がきっかけになったと個人的に考えています。
ショート動画の大半が縦型のものであることから分かるように、そのターゲットはスマホでSNSを利用している層と考えられます。
事実スマホを長時間利用している、10代や20代の6割~7割の人が「ほぼ毎日見ている」という調査結果が出ています。
特に10代に至ってはショート動画の視聴に1時間以上の時間を費やしていることが3割以上いるとのことです。
一方で同記事によると、30代からショート動画を見ない割合が増えており、40代以上からは2割超という結果が出ています。
これは私の推測ですが、年齢を重ねるごとに情報を処理できる能力が衰えることが原因ではないかと思っています。
ショート動画は情報が凝縮しているため、若い世代ほど情報処理が早く、逆に中年層以降の人は処理に時間がかかるために見ないのではないでしょうか?


人々は娯楽に飢えている
先ほどの記事によると、ショート動画を見る理由について、60代を除いたすべての世代が「ひまつぶしになるから」という回答が1位となっていました。
このことから人々は少ない時間で楽しむことのできるコンテンツを欲していることが見てとれますね。
特に日本は会社や学校への通勤・通学時間等拘束される時間が長いため、そんな中で楽しめるコンテンツとしてショート動画が普及されたのではないかと個人的に考えます。
ショート動画が普及したことで、企業もマーケティング広告に採用するケースが増えてきています。
ショート動画がもたらす負の側面
ここまでショート動画が普及してきたことについて私見も交えて解説してきましたが、スマホ依存症が取り沙汰されているように、ショート動画もまた負の側面が話題になっています。
以下の記事によると、TikTokの発信元である中国では「ショートビデオ依存症」というものが話題になっているようです。

記事によると「ショートビデオ依存症」の人は、注意力や集中力を減退させ、自己制御機能が落ちる傾向にあるとのことです。
自分は特に「現実への不満の補償行為による媒介が示された」という点に強い興味を抱きました。
これはショートビデオ依存症の背景には、自身が所属するコミュニティや社会的不安に対する現実逃避としてショート動画を見るのではないかということです。
現在中国では米国との報復関税の応酬や不動産バブルの崩壊により、経済の動きが減速の動きを見せています。
どうでしょう?ショート動画の視聴に走る要因としては当てはまるのではないでしょうか?
ただしこの動きは何も中国だけではありません。
先ほども話したようにショート動画は、今や各SNSにおけるメインコンテンツになりつつあります。ということはショート動画依存症や現実に対する不満は、世界的規模に広がっていると解釈できるのではないかと個人的に思っています。
このままいくとショート動画依存症からの社会不安、現実逃避としてショート動画の視聴という無限ループに陥ってしまうのではないか、という懸念を抱くのは私だけでしょうか?
情報の取捨選択が求められる
ショート動画は人によっては無限に時間を消費できるコンテンツです。
ただし先ほど述べたように集中力の散漫や依存症のリスクもあります。
私もたまにショート動画は見ますが、基本的には見ないようにしています。というのも必要な情報だけを取得するようにしているからです。
情報が溢れている現代社会だからこそ、今後は自分にとって本当に必要な情報を取捨選択する能力が必要になるかもしれませんね。
以下の記事も参考になると思います。

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