今年の4月にあった、トランプ関税ショック以来の下落局面がやってきました。
しかも日本株だけでなく、米国株においても10/11時点で大きく下落しました。
ここで心配になってくるのが、下落したから損切りするという人が出てくることです。
特に2024年にNISA制度が大きく改善されたこともあり、NISAから投資を始めたという方も少なくないでしょう。
ですがここで大事なのは株や投資信託を売らずにホールドすることです。むしろ余裕があるなら買い増すくらいの気概を持つぐらいでいられるとベストです。
なぜ売らずにホールドするべきなのか、3つに分けて解説していきます。
※この記事は個人の意見に基づく内容であり、投資を強制するものではありません。投資は自己責任の下行ってください。仮に損をした場合であっても、当方は一切の責任を負いません。
株をホールド・買い増しする理由①:投資は基本長期目線で行うから
まずは株式投資というと皆さんはどういうイメージを持つでしょうか?
まず真っ先に思いつくのが、デイトレードしているイメージだと思います。
確かにデイトレードをする人はいますが、全体で見るとかなりの少数派です。
なぜならデイトレードで資産を増やせる人は極僅かであり、大半の人が損をして市場から退場するからです。
かくいう私もかつては何も考えず短期的なトレードをしていましたが、結局損失を抱えたまま売却をしました。
幸いだったのは、そこまで大きな金額で取引をしていたわけではなかったので、実生活にはほとんど影響がなかったことです。
この経験から学んだことは以下の2点です。
①短期トレードは基本勝つことはできない
②投資先の会社は必ず調べる
この経験をしたことで、現在は10年以上の長期目線かつインデックスや高配当株といった投資方法が確立された方法で投資するようになりました。
長期投資のメリットは、短期の株価が気にならなくなってくることです。
10年、20年先を見据えて行動するので、現在の株価を気にすることなく投資できるのが強みです。
そうしたこともあって、現在は含み益を抱えることができています。
株をホールド・買い増しする理由②:株は長期的に見て上がる見込みが高いから
先程短期的な下落を気にしないと述べましたが、それでも気になる人はいるかと思います。
そこで私が見るようにしているのが、過去のチャート表です。
前提として過去の実績が未来の上昇を保証するものではないため、参考程度に考えておくことが重要です。
そのうえで代表的な指数であるS&P500(アメリカの上位500社の株をまとめた指数)のチャート表をご覧ください。

リーマンショックやコロナショックなど、大幅な下落を経験しつつも長期的に右肩上がりの傾向にあります。
なお直近30年の年平均リターンは約10%前後と、銀行の預金金利が高くても0.5%前後であることを考慮しても、その差は歴然でしょう。
しかも貯金のみの場合、インフレによって貨幣の価値は目減りしていくため、今後は貯金だけの人はますます苦しくなります。
一方でインフレ状態では、モノの価値が上がる状態なので株価も連動して高くなる可能性が高いです。
資本主義経済では長期的に貨幣の価値は希釈されるため、資産を守るにはインフレに比較的強い株などのリスク資産に投資する必要があります。
これが株をホールド・買い増しする理由の一つです。
株をホールド・買い増しする理由③:1株(1口)あたりの取得金額を下げるため
株の投資をするうえで重要な行動の一つとして、取得平均額を下げることがあります。
特にインカムゲイン(配当金を貰う投資方法)を狙う場合、配当利回りを上げるために1株当たりの取得単価を下げることが重要となります。
ここ最近は日本・米国共に株価が上昇していましたが、中国への追加関税や公明党の連立解消でいずれも一時期下落しました。


こうした下落局面で含み損があっても気にせずに投資を継続できるかが、今後の資産形成において重要になってきます。
ここに関しては慣れが必要になってくるので、まずは小額投資をやってみるといいかもしれません。
私も最初に投資をしたときはS&P500に月5000円積み立てでしたが、この習慣があったからこそ株式投資を続けられました。
そのため株式投資を始める際には、下落相場での買いを意識しつつ小額から始めることを推奨します。
私が投資した銘柄
最後に私が今回の下落局面で購入した銘柄を紹介して終わります。
※紹介した銘柄の投資を推奨するものではありません。
①トヨタ自動車(7203)

まずは自動車最大手のトヨタ自動車です。
こちらは個人的に株主優待に魅力を感じていたこともあったので、選びました。
米国による日本車の関税措置や、BYD・テスラ等電気自動車の台頭が懸念材料ではありますが、ハイブリッド車両の需要はしばらく続くと思われます。
つい先日トヨタイムスで新車の発表があったので、そちらも好材料とみています。
トヨタの株主優待についてはこちら↓
②三菱商事(8058)

5大商社の一つであり、旧財閥系企業でもあります。
2015年度以降配当金が右肩上がりであり、配当利回りも約3%と堅実な数値になっています。
PBRが約1.5倍と若干割高感が否めませんが、長期目線で考えれば投資先として十分な魅力があると考えたため、選びました。
③三菱HCキャピタル(8593)

総合リース業を展開する企業であり、業界最大手の1角として数えられています。
設備や機材の管理コストの観点からリースを選択する企業が増えており、今後も売上の増加が期待されています。
また海外展開も積極的に行っており、今後は海外事業の拡大も見込まれます。
投資家としては、累進配当を基本方針としている点が魅力的であり、直近五年間の当期純利益も右肩上がりであったため、選択しました。

今回購入した銘柄がどのような結果になるのかは神のみぞ知るところですが、今後も株式投資を続けていきたいところですね。
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