楽天モバイルユーザー目線で解説!最強U-NEXTプランはお得か?

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楽天最強U-NEXTプラン スマホ
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今年の6月に楽天モバイルが動画配信サービスのU-NEXTと連携した新プランを発表しました。

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私は今年の5月から楽天モバイルの利用を開始しましたが、楽天モバイルユーザーとして気になったので色々調べました。

今回はいち楽天モバイルユーザーから見て最強U-NEXTプランをどう見ているかについて解説していきたいと思います。

U-NEXTユーザー以外に恩恵は無い

最強U-NEXTプランを見て、「これあんまりメリット無いな」というのが自分の感想です。というのも楽天モバイルの一番の売りは第4のキャリアとして確立しつつあるのに、段階制を採用し容量無制限でも3,278円(税込)という破格の料金体系にあります。

一方で最強U-NEXTプランについては、段階制を廃止し最初から容量無制限という形式に変更され、値段が4,268円(税込)となっています。

楽天モバイル料金プラン

通信費の節約という最大のメリットを捨ててでも最強U-NEXTプランに変える必要性は、正直無いなというのが私の結論です。

とはいえdocomoが発表したドコモMAX(動画配信サービスのDAZNと連携した新料金プラン)の料金は驚きの8,448円(税込)、全ての割引適用後でも5,148円(税込)なので、それと比較すればまだ安いと言えるでしょう。

ドコモMAX料金

投資資金の回収と囲い込みが目的か?

ではなぜこのようなプランを発表したのでしょうか?

私見ですがこれには新規ユーザーの獲得の他に、

  • 楽天モバイルへの投資資金の回収
  • 既存ユーザーの囲い込み

この2つが目的なのではないかと思っています。

楽天モバイルは楽天グループの赤字原因の1つ

現在楽天グループはここ数年にわたって赤字を垂れ流しています。

以下の赤で囲った部分を見て分かる通り、楽天モバイルが2018年にサービスを開始してから楽天グループ全体の純利益が一貫してマイナスになっています。

楽天グループの損益計算表

これは楽天モバイルの基地局の設置や広告に莫大な投資をしていることが原因と私は見ています。

以下のサイトによると特に2022年には4Gの基地局が前年度比で倍に、2023年には5Gの基地局が前年度比で倍の数になっています。ちょうど上の表で損失が大きくなった時期と重なっていますね。

各キャリアの基地局数を比較!サービスエリアに影響する基地局は重要な存在
基地局の役割 「通信を中継する」といった役割を持つ基地局を解説します。 もっと詳しく スマホキャリア4社の基地局数 【総務省が2024年1月に公開】ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの基地局数を

このように基地局の敷設で巨額の投資をしている上に、今のところ通信料は格安SIMに匹敵するレベルで安いために資金の回収がしづらいのです。

しかし最近は契約回線数が900万を達成したこともあり、ようやく投資資金の回収フェーズに入ってきたと言えるのでしょう。

そこでU-NEXTプランの発表と同時に市場の動向を観察し、価格が受け入れられれば少しずつ値上げを行っていくというのが私の見立てです。

大手キャリアは既存顧客の囲い込みに必死

今までは大手キャリアは圧倒的なブランド力を背景に、大きな利益を上げていました。

ところが菅政権時代に携帯料金の引き下げを求めたことで、各社が格安プランの新設を余儀なくされ今までと同じような利益を上げづらくなりました。

そこで大手キャリアが打った手は、既存顧客の囲い込みです。

大手キャリアで見かける「家族割」はまさにその典型例です。

家族で契約してくれれば、それだけで回線を維持しやすくなります。そうすれば例え1回線当たりの単価が安くなったとしても、回線数の多さで売り上げをカバーすることが可能になるわけです。

また皆さんは「○○経済圏」という言葉をご存じでしょうか?

経済圏とは、1つのキャリアが提供するサービスで生活のほぼ全てを賄い、効率的にポイントを獲得する仕組みのことです。

代表的なのが、自分も今使っている「楽天経済圏」ですね。このような経済圏の構築を、各キャリアは推し進めています。

今年の5月にdocomoがネット銀行の住信SBI銀行を公開買い付けし、業務提携することを発表しました。

住信SBIネット銀行株式会社の普通株式に対する公開買付けの開始、及び資本業務提携契約の締結に関するお知らせ | お知らせ | NTTドコモ
株式会社NTTドコモは、住信SBIネット銀行株式会社の賛同のもと、住信SBIネット銀行の発行している普通株式を対象とする公開買付けを実施することおよび、ドコモによる住信SBIネット銀行を連結子会社とすることを目的に、住信SBIネット銀行、三...

これで大手キャリア全てが、通信・銀行・証券・決済・通販・電気に対応することになりました。

各キャリアのサービス比較は以下の通りです。

通信銀行証券決済通販電気
docomo住信SBIマネックスd払いAmazonドコモでんき
auau じぶんau カブコムau Payau Payマーケットauでんき
SOFTBANKPayPayPayPayPayPayYahoo!ショッピングソフトバンクでんき
楽天楽天楽天楽天 Pay楽天市場楽天でんき

このように大手キャリアは関連サービスと連携することで、利益を上げていく方向にシフトしました。

つまり今まで以上に顧客の囲い込みが重要となってきたので、各社は大本となる通信で既存顧客の囲い込みに必死で取り組んでいるというわけです。

既存の最強プランを残したことは良い判断

楽天モバイルは今回の最強U-NEXTプランを発表するにあたって、既にある最強プランを残しました。

この点に関しては良い判断だったと個人的に思いました。

まあ正確には最強プランを残さざるをえなかったというのが正しいでしょうか。

最強U-NEXTプランを発表するまでは、楽天モバイルのプランは1つだけでした。ここでU-NEXTプランで一本化した場合、今まで安さに惹かれて契約したユーザーが一気に離れかねません。

そこで既存のプランを残して今までの顧客を維持し、U-NEXTプランで新規顧客の獲得もしくは既存顧客のアップグレードを狙うというのが目的だと私は思いました。

今は様子見が吉

ここまでいろいろと解説してきましたが私はU-NEXTを使ったことがなく、また今後も使う予定が無いので、しばらく今のプランで様子見しようと考えています。

とはいえ一部絶望的につながりにくい場所はあるものの、楽天モバイルの通信環境は改善しているみたいなので、U-NEXTヘビーユーザーは検討する余地があるかもしれません。

この記事が参考になれば嬉しいです。

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