「いらない中古の工具をメルカリで出品しているけど、全然売れない…」、「ラクマにジャンクの工具を出品してみたけど、思うように売れない…」、こんな悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか?
結論から言うと、専門の買取業者に買取を依頼する方法がメインとなります。
では売るにしても売れない工具や売る方法について、かつて中古工具の買取・販売をしていた私の視点から解説します。
※値段が付くかの保証は致しかねますので、予めご理解ください。
売れない中古工具には何があるか?
では、そもそもフリマアプリで売れない工具にはどのようなものがあるのか?
売れない工具としては以下のものがあります。
- ブランド工具を除いた中古の手工具類
- DIY用の電動・エア工具
- よくわからないメーカーの工具
- 古すぎる電動・エア工具
- 型式の古いジャンク品
- 発送できない大型の工具
ブランド工具を除いた中古の手工具類
中古の手工具はブランド工具や不足なく揃っている工具セットでない限りは、基本的に売れないと思っていいです。というのも手工具は、需要に対しての供給量が飽和している上に、入手難易度が低いからです。
ではブランド工具にはどのようなものがあるか解説します。
Snap-on

Snap-onはアメリカ発祥のブランドツールであり、100年以上の歴史を持つ老舗の工具メーカーです。
自動車整備をしている方から絶大な人気を誇り、コレクターも多くいるため、中古でも状態が良ければ高値で取引されます。
ドライバー一本でこの値段なので、ブランド力を感じますね。
MAC TOOLS

MAC TOOLSもSnap-onと同じくアメリカ発祥のブランドツールです。こちらも80年以上の歴史を持ち自動車整備での知名度が高いです。
またモータースポーツでパートナーシップを結んでいるチームもあるため、ロゴを見たことがある人もいるのではないでしょうか?
Snap-onと比較すると少し人気は落ちますが、こちらも中古であっても高値で取引されます。

nepros(KTC)

neprosは日本の老舗工具メーカーである、KTC(京都機械工具)が提供する上位ブランド工具です。KTCの工具自体は一般のホームセンターでも販売しているので、会社自体はご存じの方もいるのではないでしょうか?
そんなneprosは今年で30年という節目を迎え、限定工具の販売がされます。
Snap-onやMAC TOOLSと比較すると人気度は落ちてしまいますが、根強いファンがいることも事実ですので、持っている方は出品を検討してみてはいかがでしょうか?

他にもブランド工具は色々ありますが、代表的なのはこのあたりです。
このようなブランド工具以外は基本的に未使用でも中古でも売れにくいため、まとめて買取業者に依頼したほうが無難だと思います。
DIY用の電動・エア工具
DIY用の工具・エア工具も元々の値段が低いため、中々売れにくいです。
また買取業者としても、プロの職人がターゲット層であることが殆どです。買取はしてくれますが、金額はあまり期待しないようにしましょう。
ただしDIY用の工具・エア工具は先ほどの手工具よりは、メルカリやラクマなどのフリマアプリで売れやすいアイテムです。今すぐに処分or現金化したいという方でなければ、値段を調整しつつ気長に待ってみましょう。
よくわからないメーカーの工具
これに関しては言うまでもありません。簡単に言うと、海外製の安い工具です。例えばこれ。

一見よさそうに見えるこの電動工具ですが、そもそも無名メーカーに等しい上に、サクラチェッカーで見ると大半のレビューがサクラです。
それにこういった安い電動工具は、大半が中国で作られた低品質のものが多いです。そのためフリマサイト・買取業者共に買ってくれません。
なのでそもそも買わないようにしましょう。安物買いの銭失いになります。もし買ってしまった人は、「ジモティー」などを使って誰かに引き取ってもらうか、粗大ごみとして処分しましょう。

※中国製の安いリチウムイオンバッテリーを使ったファン付き作業服で火災の被害に遭った方がいますので、ここらへんは特に気を付けましょう。
またリチウムイオンバッテリーの処分は、お住いの市町村の指示に従ってください。近年誤った処分による火災が多発していますので、損害賠償金を払うリスクを防ぐためにもちゃんと調べて処分しましょう。

じゃあどういったメーカーならいいのか?
基本的にホームセンターで売っている工具を買いましょう。
これとか
こんなのとか
ちゃんとした店舗で売っている商品は、それなりの安全審査を経て販売しているので、素直にこういった商品を購入しましょう。
古すぎる電動・エア工具
たとえプロ用の工具であっても、希少価値のあるものを除いて数十年以上経ったものについては、単品ではほぼ売れません。
買取業者でもほとんど値段はつかないので、先ほどの「ジモティー」を使うか、まとめて処分価格で売るのが良いかと思います。
型式の古いジャンク品
動かなくなったジャンク品であっても、修理をしている人からは一定の需要があります。ただし売れるジャンク工具は、現在の現場で使用されているプロ工具が殆どです。
そのため今は使われていないジャンク工具は、基本的には売れないとみていいでしょう。
一方でフリマアプリは思わぬところで需要が発生することもあるので、まずは出品してみるのもいいかもしれません。
発送できない大型の工具
これは単純に物理的な問題ですね。
こういった工具は基本的に購入者が取りに来るか、販売者側が引渡しに行くしかありません。ですが住所を知られたくない方には難しいので、この場合は出張買取に対応している買取業者に依頼しましょう。
おすすめの買取業者とは?
ここでは中古工具の買取を専門に取り扱う業者を紹介します。
自分が関東在住のため、関東を中心に展開する会社に偏ってしまいますので、予めご了承ください。
アクトツール
埼玉を中心とした関東で実店舗を構える工具専門の買取業者です。
フランチャイズ店舗を含めると、東北を除いて各ブロックに一店舗以上実店舗があります。
宅配・出張買取にも対応しており、自社でECサイトを抱えている数少ない会社です。
また宅配買取は送料・成立しなかった際の返送料もかからないのが魅力の一つです。
LINEや電話での査定もしているみたいなので、一度相談してみると良いかもしれませんね。

ツールオフ
主に一都三県と大阪を中心に実店舗を構える工具専門の買取業者です。
こちらもアクトツールと同じく宅配・出張買取を行っており、自社ECサイトを持つ数少ない会社です。
特に最新モデルの未使用工具の買取価格が、他社と比較して若干高めなのが特徴です。また未使用のVVFケーブル(電線)といった電設資材も高めに買取しているみたいです。
こちらもLINE査定をしているようなので、比較してみるとよりいい方が選べるかと思います。
リサイクルショップちゅら
埼玉県のみで実店舗を展開している会社です。
買取価格は上記2社とあまり変わらない印象ですが、全国展開という意味では少し弱い印象ですね。また購入者目線で言うとEC販売は行っておらず、ヤフオクにメインで出品しているようなので、その部分でもマイナスですかね。
とはいえこちらもLINE査定を行っていますので、宅配買取自体は可能です。
埼玉近郊にお住いの方であれば、上記2社と比較してみてはいかがでしょうか?

番外編
上記の3社だけでなく、セカンドストリートやハードオフなどの全国展開している総合買取店舗も工具の買取を行っています。
特に中古工具市場は全体の中古市場の需要に合わせて年々成長しているため、新規参入が相次いでいます。そのため買取してもらう側としては嬉しい限りですね。ただし総合買取であるため、専門買取業者のような知識やノウハウがまだ整っていないため、やはり専門の会社に依頼した方が良いでしょう。
買取に必要なもの
店頭に限らず宅配や出張買取でも、中古工具の買取には本人確認書類が必要になります。
運転免許証やマイナンバーカード(通知カードではなく顔写真入りの方)があれば問題ないのですが、どちらも持っていない(マイナンバーカードを持っていない人は稀ですが)場合はLINE査定等ができないことがありますのでご注意ください。
どちらも持っていない人は、保険証や住民票など2種類以上の書類が必要になるので気を付けましょう。
詳しくは各会社のHPを参照してください。
買取前にした方が良いこと
フリマアプリで売るコツの記事でも解説しましたが、売る予定の工具を可能な範囲で清掃しておくと良いでしょう。
買取は基本的に買取した工具のメンテナンスにかかる時間や、コストを計算したうえで査定金額を算出します。その手間を省くことで金額が上がる可能性がありますので、積極的に挑戦してみましょう。
清掃方法についてはこちら↓
その他にも付属品がある工具については、付属品もセットで揃えることで査定金額がアップするケースもあるので、付属品がないか探してみましょう。
相場表を見る
専門の買取業者は直近モデルの工具について、買取相場表を掲載していることが多いです。
上限価格で買取してくれるケースは稀ですが、参考程度にはなるので事前に見ておきましょう。
※確認するには工具の型式を知っておく必要があります。大抵は工具本体やケースに記載していることが多いので、そちらから確認しましょう。
最近はgoogleレンズやapple intelligenceカメラといった便利なものもありますので、そちらを使ってみても良いかもしれません。
まとめ
中古工具買取専門店で工具を売るには、以下の点に気を付けましょう。
①本人確認書類を持参する
無いとそもそも買取を受け付けてくれないので、忘れないようにしましょう。
②清掃する
少しでも高く売りたいなら必須です。ものによっては10分前後で終わる作業ですので、挑戦してみましょう。
③値段のつかないものもある
専門の買取業者とは言え、営利企業です。売れないものには値段が付きませんので、その点は理解しておきましょう。
④時間に余裕を持つ
特に店頭買取を行う場合、時間に余裕のある時に査定してもらいましょう。量や種類によっては30分から1時間かかるケースもあります。
この記事が少しでもあなたに役立てば幸いです。
⑤会員カードを作成する
基本的に中古工具の買取の場合、ポイントが付くことが多いです。貯まったポイントは系列店で使用できるので、作るとお得です。
※個人情報が漏れると言う方もいますが、そもそも買取する時点で握られるので、あんまり効果がないと思います。貰えるものは貰えるうちに貰っておきましょうw
高圧的にならないように下手に出て丁寧に値上げ交渉すると、会員カードの作成やまた持ってくることを条件に少しだけ上げてくれるかもしれません…
この記事が参考になると嬉しいです。
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