22日にサンライズが公式サイトを更新しました。
記事によると参議院議員選挙で、一部候補者がサンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)が制作している、「ガンダムシリーズ」のキャラクターを許諾を得ずに使用していたというものでした。
動画やSNSの投稿をしたことで、サンライズ側が「認可したものではなく、特定の候補者を支持していない」という声明を出す事態に発展したというわけです。

もう少し詳しく見ていきましょう。
概要
問題の発端は参議院議員選挙の投票日前日に、れいわ新撰組の山本太郎代表が1本の動画を投稿しました。
そこには立候補していた岡本麻弥氏と、明言こそしませんでしたがアニメ「機動戦士Zガンダム」に出てくるキャラクターである「クワトロ大尉」に扮した山本太郎代表が映っていました。
岡本麻弥氏はこのアニメでエマ・シーンというキャラを演じており、知名度があったことで広く拡散されました。
騒動の問題点について
先の投稿は多くの批判は浴びました。

というのも冒頭の声明にもあった通り、このコスプレは権利者であるサンライズ側の許諾を得ずに行われていたものでした。
さらに件の動画にはダイバーシティ東京に設置されている、実物大のガンダムの前で撮影されていました。こちらについてはダイバーシティ側は何も発表していませんが、基本的には許可が必要なはずです。
こういったこともあり、ファンからは「ガンダムを政治利用している」といった批判が噴出しました。更にこの投稿は投票日の前日の夜に行われたものであったため、具体的な対応をせずに当日を迎えました。
どのくらいの影響があったかは定かではありませんが、少なくとも当事者の岡本麻弥氏は落選しているため、多少の影響が出たのは間違いないでしょう。
こちらの記事でれいわの選挙結果についても言及しています。
一部野党は著作権・法律に関する認識が甘い
実はおととしにも似たような問題が起こりました。
それは日本共産党の応援演説会で、支援者が「アンパンマン」に扮し踊る様子が動画に移っていました。
こちらはあくまで支援者が行ったことであり、共産党側が何かしたというわけではありませんでしたが、権利者の許諾を得ずに行われていたことは事実であったため、共産党側が権利者に謝罪する事態となりました。

このように一部野党(もちろん与党も例外ではありませんが)の中には、著作権や法律に対する認識が甘い部分が見受けられます。
しかも一番の問題点としては、声明があったにも関わらず当の山本代表は23日8時時点でなんら公式発表を行っていないことです。
主義・主張については今は言及しませんが、普段から与党の議員や閣僚に対し憲法守れだの説明責任を果たせだのと言っていますよね。
そんな人物が著作権違反という法律違反をしているのに、何ら説明も謝罪もしないのはいかがなものかと思います。このような状況では、他人に厳しく自分に甘いと言われても仕方のないことです。
まあ東日本大震災が起こった後に「ベクレてる」発言をしていたり、能登半島地震発生直後に共産党ですら現地入りを自粛していたのに現地入りして現場をかき乱したりと、色々問題を起こしていたので今更ではありますが。

ダブルスタンダードは信用を減らす
与党・野党に限らず、ダブルスタンダード的な発言をしている議員は遠からず信用を失うことになります。
ある意味今回の参院選は与党・野党双方に対する国民の不満が爆発した形だと個人的には思っています。その結果が参政党や国民民主党の躍進に結び付いたのではないでしょうか?
いずれにせよ、今後の動向にも注目していきたいですね。
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