「いらない中古の工具をメルカリで出品しているけど、なかなか売れない…」、「中古の工具をラクマで出品してみたいけど、どんなことを書いたらいいか分からない…」、こんな悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか?
そこで今回はフリマアプリで工具を売るコツについて、かつて中古工具の買取・販売をしていた私の視点から解説します。
※確実に売れるという保証は致しかねますので、予めご理解ください。
売れやすい中古工具の特徴とは?
では、そもそも売れる工具と売れない工具の違いは何なのか?
売れる工具としては以下のものがあります。
- プロ用の工具
- 需要に対して供給量の少ない工具
- 希少性の高い工具
- 状態の良い工具
プロ用の工具
まず売れる工具の筆頭として、プロ用の工具が挙げられます。プロ用の工具は高威力・高耐久・高機能といった特徴があります。
例えば以下の2つの商品を見比べてみてください。
上の商品の方が内容点数が少ないのに、下の商品より値段が高いですよね?
上の商品はプロ向けの高耐久商品に対して、下の商品はどちらかというとDIY向けの商品なのです。
こういったプロ向けの商品は未使用・中古問わず売れ、逆にDIY向けの工具は状態が良くないと中々売れない傾向にあります。
プロ用の工具にどんなものがあるかについては後日記事を作成予定です。
需要に対して供給量の少ない工具
みなさんもご存じかとは思いますが、どのような商品にも需要と供給があります。
最近色々なメーカーが出している空調服(ファンがついている服)や電熱服など、季節によって売れたり売れなかったりする商品も多くあります。
季節に影響されない工具は通年出品していても問題ないですが、時期によって売れない工具についてはいったん出品を取り下げるか、値段を下げるといった対策が必要になります。
ただ裏を返すと季節品は需要が一気に増えるため、ヤフオクなどのオークションに出品すると通常の相場より高く売れる傾向があります。
希少性の高い工具
希少性の高い工具の代表例として、以下の画像のような限定カラーや記念アイテムなどが挙げられます。こういった希少性の高い工具は多少のキズ・汚れがあっても高値で取引される傾向があります。
もしこういった工具をお持ちの方は、少し強気に値段を高くしてもいいかもしれませんね。


状態の良い工具
当たり前の話ではありますが、状態の良いものほど売れます。
状態の良しあしについては個人の主観によって変わってくる部分なので、ここでは一般的な目線で「状態の良い」と言える部分について3点お話しします。
①正常に動作する
電動工具やエア工具(空気の力で動作する工具のこと)、エンジン工具などは見た目以前に正常な動作をしなければその価値は大きく下がります。
なので動作はできる範囲で確認はしておきましょう。どこを確認するかについては今後記事を作成予定です。
②見た目が綺麗である
ほしい商品の見た目が良ければ、とりあえず相手の興味を誘えます。特にプロ用の工具は使い込まれる分汚れやキズが多くなりがちです。そのため高く売りたいのであれば、後述する清掃は必須です。(一部例外あり)
↓極端ですが、こんな汚れたままの状態は誰だって買いたくはないでしょう?

③付属品が揃っている
先ほど紹介した工具セットのように、セットで提供されている工具については付属品が揃っているかどうかでその価値は大きく変動します。その商品を出品する前には、付属品が揃っているかよく確認しましょう。
中古工具を高く売るための清掃方法
工具を少しでも売れるようにするには、ジャンク品や安い手工具類を除いて清掃が不可欠です。ただ清掃と言っても具体的にどうすればいいのかについて、この章で解説します。
土汚れ
土汚れについては、基本的に水で濡らしたウエス(要らない服・タオルでも可)で拭き取っていけば大体は落ちます。ただキズやメーカーロゴの隙間に入った汚れはウエスでは落としづらいです。
そこでおすすめはメラニンスポンジに薄めた洗剤(中性orアルカリ性)もしくは5-56を少し染み込ませて使用する方法です。
意外かもしれませんが中古工具の買取・販売を専門に行う業者でも、特別な洗剤などはあまり使っていないのです。
その他の方法として、メラニンスポンジの代わりに歯ブラシを使うのも有効です。但し歯ブラシの場合だと、電動工具などの電子回路に液が入り込む可能性があるので、清掃初心者はメラニンスポンジを推奨します。
シールはがし
特に職人さんが使用していたプロ用工具には、現場で使用許可を証明するためのシールが貼付されていることが多いです。
シールはがしにはヘラとAZの「超強力ラベルはがし雷神」をお勧めします。実際に働いていた時に使っていたので、効果は保証します。
特にシールはそのまま剝がすとねばねばや残りが出たりするので、溶剤の力を借りた方が無難です。先ほどのラベルはがしはホームセンターにも売っているので、手に入りやすいです。
名前落とし
実際の現場では同じ工具を持つ職人さんがいることも少なくないため、自分の道具であることを示すためにペンで名前などを書くケースがあります。
これを落とすのに有効なのが、メラニンスポンジとアサヒペンの「強力らくがき落とし」です。
こちらも土汚れの時と同じ要領でやれば大体落とせます。
ただし状態・場所によっては完全に落としきれないこともあるので、その際は説明文に記載するか、割り切って塗りつぶしてしまった方が早いケースもあるので注意しましょう。
清掃で注意すること
今まで紹介してきた清掃方法は、5-56を代表とする有機溶剤を使用することが殆どです。そのため必ず風通しの良い場所や、屋外で行ってください。
特に火花が散る場所や、たばこを吸った状態では爆発・火災が発生する可能性があるため、火気厳禁を徹底してください。(かつて職場でパーツクリーナーをかけまくって、火事を起こしかけた人がいたようです…)
出品時に書くべき工具の状態とは
工具の清掃が済んだところで、出品する際の商品説明に関して解説していきます。といっても基本的には、先述した「状態の良い工具」でお話しした部分について書いておけば問題ありません。
また電動工具やエア工具・エンジン工具については、分かる範囲でカタログスペックなどを記載しておくと、購入者からの評価が上がることが期待できます。
以下のように書いておけば説明に関しては基本的に問題ないと思います。
サンプルケース:本体のみの充電式インパクトドライバー
バッテリー接続による通電、打撃動作確認済み
通常使用による傷・汚れあり
異音・軸ブレなし
本体のみのため、付属品はありません
素人目による確認であるため、その点についてご理解いただける方のみご購入ください
以下カタログスペック記載
~~~~
詳細な写真を撮る
清掃が完了したら、写真を撮影します。ここで重要なのは、購入者が気にすると思う箇所をできる限り多く撮ることです。
また撮影場所の明るさもとても重要です。以下の2つの画像を見比べてください。同じ位置でも左の方が握る部分の凹凸が分かると思います。このように明るさが違うだけで印象が変わると思います。


ただ左の画像でもまだ十分とは言えません。もし撮ってみて明るさが足りないと感じたら、対象にライトを当ててみましょう。そうするともっと鮮やかに撮ることが出来ます。
その他にもライトが点くか、強さを調整できるか、といったことも画像で説明できるとより購入者に対して理解してもらえるようになります。
↓プロ用の電動工具は、DIY用のものと比較して多機能なことが多いので、出品する際に判断材料が多く有利になります。


フリマ出品でトラブルを避ける条件記載のコツ
工具に限らずフリマアプリで出品する際には、理解してほしいことを必ず説明欄に明記しておきましょう。特に以下の点にはくどいと思うくらいに書いておいた方が、後々自分の身を守ることに繋がります。
素人目であることを明記する(工具に詳しくない場合)
出品する商品に関して知らないということは、いわば営業が自社の商品に関して何も知らないのと同じ状況であるため、トラブル防止のためにその旨をちゃんと記載しておきましょう。
素人目による確認であるため、その点について了承いただける方のみご購入ください
これがあるだけでも、買う側がちゃんと判断して購入しようという心構えを作ることが出来ます。
値下げ交渉を受け付けない
値下げ交渉に関しては、工具に限らず受け付けないようにしましょう。というのも出品するものに対する知識があろうとなかろうと、購入者側は少しでも安く購入しようとします。
つまり交渉を受けて値下げをする=売る側の負けを意味します。
ここで注意してほしいのは、値下げを絶対にするなというわけではないことです。あくまでしてはならないのは、値下げ交渉を受けて値下げをすることです。あくまで売る側が自己の判断で自主的に値下げをする分には問題ありません。
値下げの主導権は、買う側に渡さないようにしましょう。
※交渉NGと書いても交渉してくる人は、クレーマー気質の可能性があるのでやり取りは控えましょう。
ノークレーム・ノーリターン(NCNR)
ジャンク品は絶対、中古品でも未使用でも入れましょう。それくらい重要です。
入れなかった場合、クレームが来る可能性が非常に高いです。入れておけば最悪「説明見なかったあなたが悪い」で回避できると思います。(最近のメルカリの悪評を聞く限り、これでも安心できないと思いますが…)
まとめ
フリマアプリで工具を売るには以下の点に気を付けましょう。
①売る工具の需要を把握する
フリマアプリで他の出品者の商品を見ることで、値段の相場や需要がある程度把握できると思います。
②清掃する
少しでも高く売りたいなら必須です。ものによっては10分前後で終わる作業ですので、挑戦してみましょう。
③工具の状態を説明する
詳細に書くことで、評価の向上につながります。積極的に書きましょう。
④詳細な写真を撮る
一眼レフがあるとベストですが、スマホカメラでも十分。背景はなるべく白でライトを使用すること。アップロード上限まで様々な角度・部分を撮りましょう。
⑤売る際の条件を明記する
いわば契約書のようなもの。書かない=口約束みたいなもので、いくらでもひっくり返せます。必ず書きましょう。
この記事が少しでもあなたに役立てば幸いです。
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