2025年の夏のコミケで水冷服を着た実体験について、以下の記事を出しました。
ただそうなると、ファン付き作業服(以下便宜上空調服と呼称)はどうなの?という考えも出てくることでしょう。
そこで今回は夏コミで空調服は使えるのかについて、過去の実体験を基に解説していこうと思います。
※前回の夏コミ(C104)での実体験であるため、現在の環境と少し異なりますのでご注意ください。
空調服とは?
そもそも空調服というものを知らない方のために、空調服について少し説明します。
空調服とは、ジャケット内部に空気を送りこむためのファンがついた服のことを指します。
本来「空調服」という名称は最初に空調服を開発した、株式会社空調服によって商標登録がされています。

他のメーカーが「空調服」という名称を使用することができないため、実を言うとメーカーごとに名称はまちまちです。
そのため本来は「空調服」ではなく、メーカーごとの名称で紹介する必要があります。
ですが「絆創膏」のことを「バンドエイド」と言うように、「ファン付き作業服」のことを「空調服」という認識をする方がほとんどなので、この記事中においては便宜上「空調服」で統一しておきます。
※もし通販で株式会社空調服以外のメーカーが「空調服」という名称を使用していた場合、商標権侵害になりますので、運営に通報しましょう。
空調服の実際の内容について
では実際に空調服の外観について見ていきましょう。
外で建設関係の職人さんが夏によく着ているので、見たことがある方も多いと思いますがこんな感じです。

基本的には両腰に1対のファンが取り付けられているものが多いです。
しかし中には以下のように背中付近にファンが装着できるモデルもありますので、お好みの服を選ぶと良いでしょう。
続けて内側を見ていきましょう。
内側はファンに電力を供給するためのケーブルと、ケーブル先に専用のモバイルバッテリー、バッテリーを入れるためのポケットが付いています。

またケーブルが宙ぶらりんにならないように、背中の真ん中などにケーブルを通すためのマジックテープがついていることが多いです。
ファンは外側から見ると服に対して平面に見えますが、裏返すとファンの本体が大きく出っ張って見えます。


私が購入したモデルはプロ用のため、専用のモバイルバッテリーを使用します。
プロ用のモバイルバッテリーを使用する場合、他のメーカーのものは使用できないので注意が必要です。

夏コミで空調服を使うメリット
夏コミで空調服を使うメリットとして、以下の点が挙げられます。
- プロ用から園芸用と、比較的入手難易度が低い
- 園芸用であれば市販のモバイルバッテリーで動作するものもある
- 冷房が効いている場所では特に効果が強い
- メンテナンスがしやすい
プロ用から園芸用と、比較的入手難易度が低い
空調服や類似した商品は登場してからそれなりの期間が経過しているため、多くのメーカーから販売されています。
特にプロ用は長袖・半袖・袖なしなど多くのジャケットが販売されているので、自分の好みに合ったものや複数日の着用に対応できるメリットがあります。
園芸用のものは持っていないので不明ですが、プロ用のモデルはファンを着脱可能ですので状況に応じてジャケットを変更することが出来ます。
個人的には袖なしのジャケットがおすすめです。半袖や長袖は腕の汗を吸い込んでしまい、汗のにおいが移る可能性があります。
園芸用であれば市販のモバイルバッテリーで動作するものもある。
プロ用は高出力の風量を出すために、高性能な専用のモバイルバッテリーを使用することが多いです。その分高価格帯になりがちです。
しかしアイリスオーヤマが出しているファン付き作業服といった、市販のモバイルバッテリーで動作するモデルもあるので、費用を抑えたいといった方は検討の余地があるかと思います。
ただし市販のモバイルバッテリーは高出力に対応していないため、風量はプロ用と比較すると弱くなる点に注意が必要です。
冷房が効いている場所では特に効果が強い
空調服はそのままでも十分に暑さ対策として機能しますが、冷房が効いた部屋で使用すると特に効果的に機能します。
コミケの場合、特に冷房の効きが強い南館では効果的だと思います。
また2025年に開催されたC106では東で参加したのですが、会場前の待機時間限定で東8ホールが解放されていました。
西はどうなのかは不明ですが、今後夏コミでは待機時間中のみ休憩所が解放される方向にシフトしていくのかもしれません。
年々暑さが増していっているので、このような施策はありがたいですね。
メンテナンスがしやすい
先ほども述べた通りファンは着脱が可能なため、ジャケットを複数所持しておくことで複数日にわたって作業を行うことが可能になります。
コミケは現在では2日間行われていますので、最大2着あれば乗り切ることが可能になります。
1着でも問題ないとは思いますが、汗のにおいがジャケットに移る可能性があるので、2日参加する場合は2着持っておくといいでしょう。
夏コミで空調服を使うデメリット
一方夏コミで空調服を使うデメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 炎天下の中では逆効果になる可能性がある
- 風量が強くするとファンの音が周りに響いてしまう
- 汗臭さが周囲の人に漏れてしまう可能性がある
炎天下の中では逆効果になる可能性がある
空調服はある大きなデメリットがあります。その代表例として、周りの環境に左右されるという点です。
先ほどメリットで冷房の効いた部屋は効果が高いと述べましたが、逆に言えば炎天下の環境では効果が得られにくいということです。
日本農業新聞によると、35度以上の炎天下ではファン付き作業着を着ても熱中症のリスクが低減されないといった調査結果がありました。記事によると熱中症の原因である深部体温の上昇に空調服は対策になりえないとのことでした。
今後は地球温暖化の影響で更なる気温上昇が懸念されるので、直接的に体を冷やせる水冷服の方が良いのかもしれません。

風量が強くするとファンの音が周りに響いてしまう
空調服は例えるとハンディファンが服にくっついているとも言えます。そのためどうしてもファンの音が出てしまいます。
特にプロ用の空調服は風量が強い分、ファンの音が目立ちます。
最大レベルだと屋外でもはっきり聞こえるレベルですので、特に待機列だと周りの人からの視線が気になってしまいます。
周りの視線が気になるタイプの人は使用を控えた方が良いかと思います。
汗臭さが周囲の人に漏れてしまう可能性がある
これも中々に深刻なデメリットとして挙げられます。
近年の夏のコミケでは、汗や体臭による悪臭問題が取り沙汰されています。近年の暑さに加えて当日は歩くのも一苦労なぐらい混みあうので、仕方がない部分はありますがそれでも辛いことは確かです。
そして空調服は空気を取り込む関係上、汗や体臭の匂いが周囲にまき散らされる可能性があります。
特に電車内やコミケのような密集した場所では空気が籠もるので、余計にひどくなりがちです。
自身が汗臭いという自覚がある場合には、密集した場所での空調服の使用をいったん中止するか、水冷服など別の対策を講じましょう。
今後の夏コミでは対策として微妙になる
個人的な結論としては、今後の夏コミでは空調服は着ない方針でいようかと考えています。
というのもC104の夏コミで空調服を着用して参加しましたが、冷房の効いた部屋以外では大して感じられませんでした。
特に東の待機列は、例年直射日光が照り付ける地獄のような環境なので、空調服ではもはや暑さ対策にはならないと今回のC106コミケに参加して実感しました。
メンテナンス性や持続性という点では空調服にもメリットがありますが、即効性については水冷服が圧倒的だったので、今後は水冷服がメインになるかなと予想しています。
とはいえ熱中症のリスクを考えると、一番の対策は夏コミをパスするのも有力な選択肢になります。
いずれにせよ夏コミは暑さ対策を万全に行ったうえで参加するように心がけたいですね。
C106コミケの感想についてはこちら↓
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