2025年の参議院議員選挙の結果が確定しました。
私が投票した議員は選挙区・比例共に当選したので、とりあえずは一安心といったところです。
皆さんの投票結果はいかがだったでしょうか?
今回の選挙結果で特に注目された点をまとめましたので、順番に見ていきましょうか。
投票結果
今回の選挙前の議席数が与党側が141、野党側が99でした。
そして結果は以下の通り。
選挙前 | 選挙後 | |
与党 | 141 | 122 |
野党 | 99 | 126 |

参政党や国民民主党が大きく躍進した影響で、与党側は議席数を大きく減らし、過半数を維持できなくなりました。
尤も自民党は非改選議員が多く残っていたこともあって、ほぼ半数は維持されました。
まあそれでもこの結果は与党側としては近年の選挙と比較しても、政権交代以来最悪の結果と言えるでしょうね。なのにあのゲr石破総理は続投を明言しているとかなんとか。
いったい何を考えているんでしょうかねぇあの人…
とはいえ自民党内でも、麻生副総裁が選挙結果の敗北を受けて周囲に「続投は認めない」と発言したと報じられているので、何が起こるか正直分からない感じです。

一方で野党側は色々と情勢が複雑です。
立憲共産党民主党
22議席獲得しましたが、野党側の獲得数で3位の国民民主党と比較すると、その差は5議席にとどまっています。しかもこれ地区によっては野党共闘しているにも関わらずですよ。

これは国民民主党や参政党の政策・思想が、現役の若い世代を中心に票を集めたのが功を奏した形でしょう。
尤も野党共闘した選挙区では大半が野党側が勝利しているっぽいので、効果が無かったというわけではなさそうですが。
でも共産党とか社民党とかれいわとか、左派的な思想の政党と共闘しているわけなので、立憲共s立憲民主党が勝っても嬉しくはありません。(まあもとから嫌いでしたが)
というか自民党が嫌いはまだ理解できますけども、それで立憲民主党に票を投じている人はあの民主党政権の失策を忘れたんでしょうかねぇ…
国民民主党
代表の玉木氏の不倫問題に始まり、山尾志桜里氏の公認からの取り消し騒動など色々ありましたが、立憲に続く議席数を獲得しました。
去年の衆議院選の反省も踏まえつつ中道寄りな政策を訴えたことで、中道右派層や現役世代の支持を得た結果でしょう。
ナンバー2の榛葉氏も当選したようですし、これからの活躍に期待できそうです。
参政党
立憲が議席数を増やしたのもヤバいですが、個人的にここが躍進したことが悪い意味でヤバいと思っています。
代表の神谷氏が「NISAで集まった国民の資産で、国産SNSの開発などを行い、事業利益を非課税で国民に分配するような仕組みを考えてほしい」と発言していました。
ミスリード的な内容ですが、あくまでNISAで日本企業に投資してもらって、そこで得た利益やサービスを非課税で国民に還元するという趣旨だったようです。

一見まともなこと言っているように見えますが、実際にはNISAでの主な投資先はオルカンやS&P500など外国企業へのインデックス投資が大半を占めていて、国内投資はかなり少ないんですよ。
これが何を意味するかというとNISAやっている人の大半は、自国企業の成長性を悲観視していることに他ならないんです。
成長を悲観視する原因については色々ありますが、また別の機会に触れるとしましょう。
そのことを知らないのは政治家としてどうかと思いますし、一番ヤバいのは参政党の憲法草案です。

これについてはいろいろ問題がありすぎて解説する気も失せますが、一言で言うとこんな感じです。
自民党の改正案の方がまだマシ
つまりそういうことです。
まず憲法で一番定めるべき「国民が主権を有する」という文言が、一文字も見当たらない時点でお察しです。(自民党の憲法改正草案ですら「国民主権の下」と前文で明記しています)

国民に主権がないということは、「お前の権利ねぇから!」と言ってるようなものです。
これが何を意味するか、もうお分かりでしょう。
今後が不安でしょうがないです。
ただ浮動票を立憲から奪えた功績だけは評価できるかなと思います。
日本維新の会
影響力のある京都や大阪では議席を獲得したようですが、それだけです。
個人的に思うのが、前原氏を引き入れた時点でもう票が離れていたのではないかなと思ったり。
まあ社会保険料の削減についてはちょっと期待してますが。
共産党
野党共闘の影響もあり、選挙区は1人のみ。組織票で食いつないだ感じです。れいわと何が違うのって感じ。以上
れいわ
当選は比例のみ。自分の影響の輪の外のことに対して、文句言ってる人が投票してるってイメージ。
この本を読むことを勧めたい。以上
日本保守党
比例のみ。百田氏と北村弁護士が当選。北村弁護士が当選したのは喜ばしいですね。代表の百田氏はあれですが、北村氏は今後の活躍に期待大です。
投票率
日経新聞の集計によると、今回の参院選の投票率は57.91%前後とのこと。概ね58%といったところでしょうか。

これでも自分としては投票率が低いと思いましたね…
62~3%くらいはいってほしかったですが、58%でも大したものだと思いました。
おまけに期日前投票も過去最高を更新したようなので、用紙が無くても投票できてしまうという重大な欠陥があることを差し引いても、今のところは十分と言えるでしょう。
総務省の集計によると、参議院議員選挙の投票率で58%台だったのは15年前の平成22年以来のようです。
ちょうどこのぐらいにあの民主党政権が爆誕したころだったので、今回の選挙はそれに匹敵するレベルの注目度だったわけです。
また衆議院議員選挙でも自民党が与党に返り咲いた、平成24年の時に近い数字なわけなので、国民の関心が大きかったと言えそうです。

世代別投票出口調査
あくまで比例代表のみですが、出口調査が出てきました。
年金や社会保険に関して関心のある高齢者世代はやはり自民党に流れますが、注目すべきは自分も含めた30代以下の現役世代の投票先が、国民民主党や参政党だったことです。
10代という多感な時期にSNSを触り始めた20代以下の有権者が、SNSを通じてそれぞれの政党の訴えや不祥事を把握したことで、現実路線や日本人ファーストに共感したことが見て取れます。
特に18~19歳の比例投票先の25%が、現実路線の国民民主党だったことは非常に喜ばしいです。

今後について
色々と情勢が混迷を極めていますが、自分としての関心は以下の通りです。
- 米国との関税交渉
- ガソリン税や消費税の値下げについて
- 中国やロシアとの軍事的緊張
- クルド人問題に端を発した不法難民や、中国人等の土地買い占めの対処
ここらあたりを早急に解決してほしいところです。
少しでも日本が良くなると良いですね。
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